疲れた身体と心を癒してくれる温泉は日本人ならたいていの人が好きだと思います。だから日本にはたくさんの温泉があるんでしょうね。
屋久島には満潮時には海に沈んでしまうため、干潮時の前後約2時間しか入ることのできないとても珍しい温泉「平内海中温泉(ひらうちかいちゅうおんせん)」があります。
約400年前に発見されて以来、湯治場として人々に愛されてきました。観光客向けの温泉ではなく集落民のお風呂代わりとして使われているんですが、集落の人の行為により一般にも開放されているんです。
場所は宮之浦港から車で約50分、屋久島空港からだと約30分かかるところにあります。駐車スペースがあまりないので、早めに行って駐車スペースを確保しておくほうがいいかもしれません。
温泉と言っても自然にできたくぼみに少し手を加えてある程度なので、あまり足場が良くないし、特に脱衣所があるわけではないので岩場で着替えることになります。混浴で水着を着て入ることはできないので、女性には少しハードルが高いかも・・・^^:夜でも入ることができるので、どうしても入ってみたい人は夜のほうが入りやすいかと思います。目の前に広がる海を眺めながら入るのもいいですが、夜に満点の星空を眺めながら入るもの気持ちいいですよ^^
入浴料は無料なんですが整備のために100円程度の募金を求めています。100円で温泉に入れるんだったら安いですよね。
干潮になって浴槽が顔を出しても、たまっている海水が温泉に入れ替わるの1時間くらいかかります。
浴槽は4つあるのですが、1つは完全に枯れてしまっているので、そんなに大きくない浴槽が3つになります。だけど源泉が出ているのは2つで、残りの1つは溢れたお湯をうけているだけ。なので源泉が出ている2つの浴槽は時間とともに海水から温泉へと入れ替わるのですが、溢れたお湯を受けているだけの浴槽は時間がたってもほとんど海水のまま。知らずに入っていると、温泉に入っているつもりが実は暖かい海水につかっているだけなんてことになるのです^^:
偏西風の影響を受ける冬場は、天気が良くても海が荒れて入浴出来ない事もあるようです。
海中温泉ではなく海上温泉だと言っている人もいるようですが、満潮時は海の中に隠れてしまっているので、私はやっぱり海中温泉だと思います^^
有名になって観光スポット化してしまっていますが、あくまでも温泉なので見るだけというのは入浴中の方たちの迷惑になっているようです。
確かに自分がお風呂に入っている時にぜんぜん知らない人がお風呂を見に来たらあんまりいい気がしませんね^^:
せっかく集落の人たちの好意によって解放されているので、誰もが気持ちよく入浴できる温泉であってほしいです。